カンミ読書（11.11ー11.17)
「なんでみんな急に来るのか」、謎が解ける
2024．11.11（月）最高気温20度 雨のち晴れ
昨夜の雨がまだ残る朝に洗濯物を干す。本当ならもっとゆっくり干したかったけれど、今日は出かけるのでそうもいかない。いつもはコンタクトだけれど、連日だと疲れるから眼鏡でいいや。眼鏡だと目が小さくなるし、やっぱりそれが嫌だから、友達に会う時、なんとなく写真を撮りそうなときはついコンタクトにしちゃう。これって見栄っ張りだからついこうなるのかな。うだうだ考えて出発。
待ち合わせに少し遅れて喫茶店へ。入ったらすぐ友達のコーヒーが来た。「サンドイッチ食べようかな」とメニューを見たら、「この1.5人前にしない？」と提案され、いいねいいねとそれとアイスカフェオレを頼んだ。上にクリームが乗っている甘いものを今日は飲んでもいいなと思ったの。シロップがすでに入っていて甘かった。
春ぶりに会う友達と色々話す。最近仕事どうしてた、服装変わったね、髪切った、映画これを観てどうのこうのとか、メンタルヘルスのことも。この後どうすると話して、美術館に2つ行って展示を観るというので「じゃあ片方だけついていこうかな」とついていく。この子は行きたい、やりたいを主張してくれるのでありがたい。案内も全部任せた。
『ゴミうんち』の展示を観た。SDGSを意識した内容で、排泄物をリサイクルすることとか、錆から芸術作品を作るとか。「うんち」から、それを排泄した生き物をが形作る展示が面白かった。鳩、犬、シカとかがいた。
面白かったねと後にして「お茶を飲もうか」と庭園を横目に歩いていく。「木があるね」と話す。「靖国神社に行ったときに、木が沢山あって涼しくてびっくりして、一緒に行った人と靖国の木を切れよって話してたの。木はあるところにはあるんだ。本当に富の象徴って感じ。庶民が住むところには、無い」と話しながらカフェに入って、甘いものを2人でつまんだ。「ところでさ、ホントなんで急に来るの？私なら会えそうって思うから急に連絡するの？」と積年の素朴な疑問を吐露したら笑われた。事前にやるのがどうやら苦手らしい。まあ私はこの人に会えるためなら予定を空けるんだけれど。
11.12（火）最高気温21度 晴れくもり
疲れがたまって自宅でゆっくりと仕事をして過ごす。3食全部自炊をして偉かった。
11.13（水）最高気温20度 晴れ
映画を観てから髪を切りに行った。なんかひょんなことからアメリカ大統領選の話に。「だれがなっても変わらない」とお題目のように言うその人に「そんなことないよ」と言う。「少なくともオバマの時は中絶はできた。トランプは禁止にするって言ってる。トランスジェンダーのホルモン治療も保険適用じゃなくするって言ってる。オバマの時に「DADT(dont ask dont tell)法」も無くなった。ようやく米軍はゲイの人が入れるようになった。かなりマイノリティの権利は補償されたはず。だから、絶対誰がなっても同じ、なんてことはない」と力説した。その子は「やべ、めんどくさいことになっちゃった」って思っているかもしれないけれど、熱を持って言った。絶対そんなことないよ。第二次石破内閣発足、野党でも無効票を入れたとのニュースに頭が痛くなるけれど。政権交代のチャンスだったのに。なんで無効票に？最低。
髪をつるつるさらさらにして、前髪を少し短めに。すっきりした。
11.14（木）最高気温18度 くもり
九段下の駅で友達と待ち合わせ。それにしてもこの駅、複雑だし、案内も不親切すぎて全然わからないと毒づきながら「会えてよかった」と目的地に向かう。大手町、新宿、池袋、九段下駅が本当に分からなくて嫌い。池袋に至っては西武百貨店と東武百貨店の位置が尚更混乱を加速する。「西の文字がある方を東に作るってどうですか」「いいですね、ユーモアがありますなあ」というような会話がその当時されたのか否か全くわからないけれど、混乱を招く迷惑の賜物だともうずっと思っている。
ぷんぷんした後におにぎりセットとあんみつを食べた。おにぎりは鮭が入っていて、筑前煮とお味噌汁もついていて嬉しかった。つぎつぎに人が入ってくるし、しょっちゅうテイクアウトの注文も入る。「夕方取りに来ますから」とかそういうのいいよね。もうずっとあんみつはパックに入ったものしか食べてなくて、器に入ったの久しぶり。きなこと寒天、白玉が入っていて「白玉がいくつ入っているか」覗き込んでいた写真を友達が撮ってくれた。
曇り空の下、さてさてどうすると神保町まで散歩して、絵本の店に入ったり、本屋で「これ読んだ？」と色々話す。もうすぐクリスマス。まーちゃんに本をあげたいけれど、まーちゃんはとにかく食べるのが好きだからなあと思案する。来年は年中さんだし、もう少し長い難しい本をあげたいなと思ったりする。大人のエゴにならないように気を付けないと。
途中、犬の「のの」がいるお店でお茶をして、「のの」の休憩時間にタッチの差で間に合ったねといいながらお茶を飲んで、「今観ているドラマ『愛のあとにくるもの』が男が家柄のいい女と付き合うには、とにかく知識をつけるしかないっていう話で」と色々聞いてもらった。このドラマ、原作が辻仁成で『冷静と情熱のあいだ』の順正が絵画修復士から作家になっただけという印象を受けるのだけれど、これを観たら積年の謎「なぜ男性は恋愛において自分がフラれたと思いがちなのか」という謎が解けるかもしれないから観ている。みなさんもどうぞ観てください。美男美女でとにかく画が美しい。主演の坂口健太郎が好きなラーメンのリンクをとりあえず貼っておきます。北海道のご当地ショップとかで買えるので見かけたらどうぞ。
11.15（金）最高気温17度 雨のちくもり
雨の音で目が覚める。ここ数日あまり眠れないので、何となく疲れた。映画を観に行きたかったけれど、疲れてやめた。仕事をして、夕方贔屓の店にパンを買いに行って、カレーパンを歩きながら食べた。それなのにまたケーキも食べた。脂質の多い日だった。
11.16（土）最高気温18度 くもり
まとまった眠りがとれるようでとれない日々。生理前ということもあってか、カンジダになってしまったので今日も軟膏を塗る。もう良くなっているような気もするけれど念のため。最近自炊がおろそかになったり、かなり偏った食生活になっていることも原因かも。今読んでいる『貧乏人の経済学 もういちど貧困問題を根っこから考える』にも「手っ取り早く快楽を求めるには、栄養価よりも添加物」という話があり、思い当たる節しかない。予防医療にかけるお金もないし、知識もない。少し前に「インターネット、本が無い時代は自分の周りのこと以外知る手段がなかった」という文をどこかで読んだけれど、そもそもインターネットがあっても「どういう言葉で検索をかけたらいいのか」ということも分からないっていうこともある。『路上のX』で、家出して「JKビジネス」をやっている1人が「中絶」という言葉が分からず、うまく検索できないっていう場面があったな。
考えれば考えるほど気が重くなっていく。もうずっと世の中を生きるのは苦しいと感じている。私がそうだからそういう人が集まってくるのか、それとも世の中はもうずっと苦しかったのか。
11.17（日）最高気温23度 晴れ
ようやくまとまった眠りがとれた今朝。8時間以上寝ると「スッキリ感」が全然違う。この「すっきり」がいつまで続くのか。
いい気分でようやく『愛のあとにくるもの』をようやく観終えた。「君を1人にしてばかりだった、僕が悪いんだ」「ううん、私が悪いの」というお互いに「悪かった」をかぶせ合うセリフにウェとなる。「ほんとだよ、おめーがわるいんだよ！ばちこん！」みたいな風に片づけるのは雑の極みだけれど、韓国から日本に来て1人は孤独に決まってる。今の時代ならコミニュティに属すのも楽だけれど、当時はどうなんだ？過去のモノローグにインターネットの気配を感じない、このドラマ、興味がある人はどうぞ観てみてください。私は『冷静と情熱のあいだ』がどうだったか確かめたくなってます。そもそもこの「1人にしてばかり」っていうのは、彼女の方に特段事情があれば別だけれど、「1人にならないようにする」道筋をこの2人はやってこなかったのか？という疑問が残る。お互いに「あなただけ見つめてる」世界を望んだ結果なんじゃないのか、と大黒摩季の歌を脳内再生する流れを終えて雑に言う。「共依存はよくない」。
午後に出かける用事があったので、午前中のうちに図書館へ。ロンTとシャツという薄着で出かけたのに日差しが強く少し暑いくらいだった。街には半袖の人が何人かいて、当然だけれど未来が心配になる。夕方友達から音声のほうの感想が来てうれしくなった。まだの人は、どうぞこちらも。古くからの友人に久しぶりに会うと、「エッセイ読んでます」と言ってくれる人が思いのほか多くて嬉しいんだよね。