カンミ読書(4.14-4.20)
映画に行って、少し自分を取り戻している。
2026.4.14(月)最高気温24度 くもり
田仲さん、ともう1人の友だちTさんと待ち合わせ。今日は「脱家父長制すごろくvol.2」を作るのに付き合ってもらうことになっていた。最初にvol.1でみんなで遊ぶ。「好きな歌をワンフレーズ歌う」のところに何度も何度も引っかかり、『悲しくてやりきれない』『イムジン河』『にんげんっていいな』を歌った。
「最後のほうにSTARTに戻るを作るといいかもしれない」とアドバイスをもらい、なるほど!!とvol.2に活かす。鉛筆で下書きを書いていくけれど、結構むずい。そもそもこんなフリーハンドで書きまくったものを売ろうとしているけれど、それでいいのか?という気持ち。じゃあちゃんとやればいいじゃないか、イラストレーターを使えばいいじゃないかという気がするけれど、本来zineって誰でも発信できるもんでしょ、という気持ちでこれでいかせてもらう。鉛筆の下書きで、絶望の話を何度も何度もし、かなしいね、嫌だね、くそだね。と言いながらイラストを描いた。高市早苗は鹿に頭が上がらない。結局この件って調査とかされてないままだろ。ふざけんな。
終盤もう1人合流し、ご飯に行く組と、帰る組に分かれた。ご飯はしゃれた中華料理を食べに行ったけれど、働いている人はみんなルーツを感じさせる人たちで良かった。
「映画も全然観に行けてなくて。やっぱり高いなって思うし、このお金があれば、備蓄に回した方がいいのかなって思って」とこぼしたら、みんなが怒ってくれてうれしかった。
4.15(火)最高気温25度 曇り時々晴れ
すごろくを完成させ、消しゴムをかける。コンビニまで歩いていき、友達に送るぶんをさっそくコピー。鉛筆の書き跡をちゃんと消せておらず、素人感がすごいけれど、まあいいや。すぐ遊べるように、サイコロと一緒に。のりでくっつけたけれど、きっと剝がれてしまう。ごめん、適当で。(きっと私の家以外にはセロハンテープというものがあるだろうと思って送りました。)
仕事をして、夕方映画へ。『ハムネット』は原作がもともと好きだったし、楽しみにしていた。長年シェイクスピア論として話されていた「シェイクスピアは子どもが亡くなった後、なぜ同名戯曲を書いたのか」ということへのマギー・オファーレルの解釈を映画にしたもの。年上で、予知ができ、薬草を煎じ、自然の中で生きているアグネスという妻の夫、シェイクスピア。シェイクスピアはロンドンで作家としての仕事があるため、アグネスは3人の子供と暮らしている。ある日、そのうちの1人ハムネットが流行り病で倒れ、亡くなってしまう。アグネスは己を責め、シェイクスピアを非難し、夫婦仲は悪くなるが、ある日彼女の元に、ロンドンでシェイクスピアが『ハムレット』という劇をやるという知らせが舞い込んでくる…という話。
想像よりはるかに素晴らしかった。シェイクスピアが息子に「みんなを頼むぞ」と言ったことで、息子は身代わりになろうとし、死んだ。結局男らしさのせいで、死んでいくという話だし、この時代の寡黙な男性たちが、どうやって贖罪をするのかという話でもある。脚本もすばらしかったが、この映画が評価される理由は、アグネスを演じたジェシー・バックリーの力なような気がする。クライマックスの、劇を観る場面で息ができないような感覚があった。
映画を観れて、だいぶ気持ちは軽くなったけれど、スーパーの中でまた現実に引き戻される。月曜に友達が「今のうちに栄養を取っておこうと思って」と言っていたのを思い出し、スモークサーモンを買った。今夜のサラダに載せる。
4.16(水)最高気温24度 くもりのち雨
昨夜の頓服が効いたようで寝過ごした。もう映画に間に合わないので、今日はすごろくをコピーしたり、注文していたコンタクトを受け取りに行ったりする日に決める。
インクもナフサ由来なので、そのうち無くなる。コンビニですごろくを8部作れるように機械を動かすけれど、虚しい。なにこれ。なんでこんな不安にならないといけないの。「戦争が理由」という風に報道されて、確かにその通りなんだけれど、それだけじゃねえだろ。高市がこちらを意図的に見捨てようとしているからだよ。私もこういう小さいことをして、色んなことを誤魔化そうとしている。
図書館に行って、本を返して借りた。コンタクトも受け取った。とにかく歩いて歩いて、疲れたけれど歩いてへとへと。午後から作業の合間に治一郎のカットバウムを手づかみで食べおえた後に、木のフォークがついていることに気付く。
4.17(木)最高気温19度 晴れのち曇り
くさくさして、ケーキを食べに行く。オレンジのムースケーキのムースは、その名の通りあまりにももろく、写真を撮っているうちに溶け、フォークに落ちた。食べていたら、実家の母のU-NEXTのアカウントから勝手にNHKパックが購入されたとメールが来ていた。そうだ、昨日から父が一時帰宅して実家にいる。
SNSで一年に使うトイレットペーパーの量をポストしている人が居て、うちにあるものは全然足りないなと気づき、不安でたまらず、ドラッグストアで2つ買い、両手に下げて歩く。そうしていたら、風が吹き、子どものうえーんという声が聞こえ、ひらりと道路に紙が落ちたので、トイレットペーパーを抱えたまま、車を確認し、紙を拾って子どもに渡した。あまりの速さに何が起きたのか分からず、面食らっているのに、母親に「ほら、お姉さんにありがとうは?」と言われている。「よかった」とだけ言って、クロミの描かれているその紙と一緒にいる、制服姿の子どもに一方的にバイバイをした。
4.18(金)最高気温22度 曇りのち晴れ
天気がいい。服に悩んだけれど、色が綺麗な青のカットソーの上にオールインワン。リュックの脇に水筒と、緑のシャボン玉を挿していく。今日は衆議院議員会館前で、入管法改悪反対の行動があるという。「外国にルーツがある人が傷つけられるということは、私たち全員が傷つけられることだ」と書いたプラカードを持参して。現地について座り込もうとしたら、隣にいた労働組合の人が椅子を貸してくれた。「絶対あったほうがいいから」とのこと。椅子が低いので、大股開きでどかりと座ったら、とても快適だった。
スピーチを聞いていたら、神奈川新聞の記者にインタビューを受けた。「このプラカードに込めた思いを聞かせて欲しい」と言われ「私は女性の性暴力とか、SRHRの問題を取り組むアクションによく参観しているのだけれど、ベトナム人技能実習生の孤立出産のニュースを聞いて、やるせなくてこれを書いた」と話していく。地元での移民反対デモの話、友だちとお茶をしていたら排外主義的な話が耳に入ってきた話、など言葉が途切れることなく出てくる。インタビューと写真は終わったので、主催の人に「これってオープンマイクなんですか」と聞きに行った。「私も言いたいことがあるのでしゃべってもいいですか」と続けると、こういう人があまりいないからか、戸惑いの末に了承される。
マイクを握って「私はただの市民なんですけれど、言いたいことがあるので、お願いしてスピーチさせてもらいます」と始めたら、一気に写真を撮られてびっくりした。私は話したがりなので慣れているけれど、やっぱり緊張して言葉が飛んだ。言いたいことの半分も話せなかった。
また椅子に戻っていると、遠くで見慣れた髪が見え、あれは!!と思い田仲さんに「いま!姿を見たぞ!」と怪しすぎるLINEを送ったら、やっぱり田仲さんだった。椅子のお礼も言わないまま、田仲さんの方へ行き、一緒にコールをして話した。
「行動」が全部終わった後に、シャボン玉をして、動画を取ってもらっていたら「すげえ」と声が聞こえた。振り返って、シャボン玉を貸してあげる。「これめっちゃいい」と笑顔で嬉しい。「どこで買えるの」とのことだったので、「ダイソーで300円で買えるよ」と教える。難民・移民フェスに持ってくということだったので嬉しかった。シャボン玉は平和の象徴だと思う。
渋谷へ移動して、『これって生きてる?』を。実際にいるイギリスのコメディアンの半生をモチーフにしたものだ。アレックスとテスには2人の子どもがいて、順調そうに見えたけれど、アレックスは突然離婚を言い渡され、1人暮らしが始まる。くさくさしながら、15ドルの支払いを「演者」なら免除されると入ったバーで、今の気持ちをスタンドアップコメディとして披露した結果、居場所を見つけていくことになる、という話。
居場所というものは自分の思っている姿じゃないんだろうなという話でもあったし、今の自分とも非常に重なる。デモの抗議をしている人たちが、新しい「居場所系」になっていると感じることもあり、自分もそうだけれど、悩みの一部はそこに行くと、解決はしないが和らぐ。物語は「そりゃこうなるだろ」という展開を見せていくのだけれど、『(500)日のサマー』みたいな話でもあった。そりゃ結婚とかしてハッピーな時に、「もし離婚とかしたら」なんてこと、あまり考えないよね。日本なんて70歳とかになっても相続、墓、家の話とか「縁起が悪い」と嫌がる人が多いのに。
非常に充実した日になって、満足した。大きい犬が2匹も出てくる作品で、「なぜか分からないけれど、犬を抱っこしている」という場面もあり、羨ましさしかなかった。犬に会いたい。
4.19(土)最高気温25度 くもり
『世界99(上)』をミーティング前に読み終える。これ、そんなに面白い?いつもの村田沙耶香だっていう感想しかない。あと、ちょっとポルノっぽくもある。読んでいて気分が悪くなる場面がめちゃくちゃあった。下巻に期待。
ミーティング、おしゃべり会、終盤にプロテストという忙しい日だった。
4.20(日)最高気温25度 晴れ
洗濯をして、服選び。猫が仮面をつけているもの、アイスクリームのもの、環境問題のもの、と悩んで環境問題のTシャツにする。今日は国会議事堂前でデモがあるので、友だちと一緒に行くと決めていた。シャボン玉と水筒をリュックに挿して。友達とボイチャをしながら歩いていたら、汗を感じ、リュックに染みてしまうなと。今度の晴れの日に洗うことにした。
永田町に着いたらすごい人だった。白杖を持った人の団体がいて、介助の人も一緒だ。トイレに行き終えた人たちが戻って、みんなで列をなして歩き出していった。階段もあるし、ここまでの道のりを想像する。決死の思いで来たのではないか。彼らの生活も、高市はめちゃくちゃに壊している。(実際現地はこんな様子だったので、警察は本当に反省して欲しい。)
右翼の街宣車が「お前らこんなことして何になるんだ」「アメリカの言いなりにならないとだめなんだ」「警察もこんなの守ってるんじゃねえよ。俺らにも公園で集会やらせろ」という旨を拡声器で喋っているのを横目に公園に行く。木林さんが持って来てくれた椅子に腰かけ、パンを食べ、コールをし、シャボン玉とおしゃべりを楽しんだ。
行きも帰りも警察に絡み、「何で封鎖しているんですか。法的根拠はあるんですか」と問い詰めたら、彼らは黙って「ご協力お願いします」というだけだった。不当なことをされている。本当は自分だってこんなこと言いたくないけれど、もう「お願い」ではいけないんだろう。結局原油は入ってきていない。レアアースの在庫も切れる。本当はこんな風に楽しんでいる場合ではないのかもしれない。
交通会館で紅芋ソフトを食べた。本当はマンゴーが良かったけれど、品切れだったから。だって今日暑いもん。まだ4月なのに。



