2025.6.23(月)最高気温32度 曇り
なんだかボーっとするけれど病院へ。昨日の選挙結果にしょぼくれながらカフェで「今日話すこと」をメモにまとめたあと、『あなたも狂信する 宗教1世と宗教2世の世界に迫る共事者研究』を読み終えた。「共事者」というのは当事者研究の発展形で、「当事者」「支援者」「研究者」の境界を相対化し、共に悩み、共に学び、共に問うという考え方だそう。
病院で薬の話をして、「最近何か解決できないことありますか」と聞かれ「先日姪に会いに行ったときに姉夫婦と大人だけで話す時間があったんですけれど、どうやら父は私以外の人間には自分の行動を反省したり、私を気遣う言葉を言っているようなんです。けれど私にはそれがない。姉にもそれをできないのが父なんだよと言われた。姉はそれを私に了承しろとかそういうことは言わないけれど、自分としては父のその行動が二次加害になっているという感覚なんですよ。過去に謝罪を要求したこともあったのに、それもないし。来月も実家に行くし、これから接点が多くなっていくから、もう少し気持ちのやり場が欲しい」と言うことを話したら「あなたはお父さんにどういう行動をされたら、自分が受け入れられたと感じるのか」という旨のことを言われて「子供時代のことや、10年くらい前のことを謝罪して欲しい。それができないなら、ただ話をちゃんと聞いて欲しい。自分の正当性を主張するのはやめてほしい」と具体的に話したら「それじゃあ、その話はその時で終わりになっちゃいますね」と言われ、結局解決はしなかった。その中で「でも最近気づいたのが、家族(愛)ってカルトみたいなもので、国家が提唱しているからみんな疑問もなくそれを信じているだけなんだと思う」と言葉にできたのが自分の中で大きかった。家父長制や、家族という単位は結局すごく脆弱なもので、(国家もそうだが)トップによって大きく人生が変わってしまう。
薬を受け取る間に、セールになる服を試着して取り置きしてもらうことに。涼しいロングスカートを色違いでお願いした。
6.24(火)最高気温30度 曇りのち雨
とりあえず顔を洗う。最近小鼻の黒ずみが気になるので、普段使っているdプログラムの洗顔にオバジの酵素洗顔を足してモコモコにした。PDRN入りの美容液、化粧水、保湿美容液、ビタミン美容液、UV入りのクリーム、アイジェルで朝のケアは終わり。朝ごはんにトウモロコシを蒸して食べる。
色々済ませて夕方にお出かけ。先週買ったTシャツがあまりにも良かったので買い足しに行くことに。ついでにと色々見せてもらい、試着もしたけれど、堅実にTシャツ一枚だけを買った。『きのう何食べた?』の影響でパン屋に行ってクリームパンを買おうかとさんざん悩んで、結局レモンのドーナツを。帰宅してデカフェのコーヒーと一緒に食べたらびっくりするくらい生地がおいしかった。今度からここではドーナツにしよう。
6.25(水)最高気温29度 くもり時々大粒の雨
この冷蔵庫の最適な温度設定が分からない。今年も半分冷凍して色が変わったきゅうりを作ってしまい少しボーっとする。そもそもきゅうりなんて野菜室に入れるか、数日なら観念して外に置いておけばいいのだ、夏野菜なのだからと思う。野菜室もなんとなく入れず、適当に突っ込んだ故こうなった。買って2年ほど経つこの冷蔵庫のことが未だ分からず、毎年数本半解凍のきゅうりを作ってしまう。そしてそのことをいつも夏の初めに忘れている。この冷蔵庫は国産ではないのだけれど、そのせいなのだろうか、とひとしきり考え、とりあえず回復不可能部分は捨て、残りは漬けた。今日は曇りベースだけれど大粒の雨が降るらしく、洗濯物が外に干せない。
『罪人たち』を観に渋谷へ。チケットを取った後、おもむろにお気に入りの犬柄のエコバッグからおにぎりを2つ出して食べた。贔屓のおにぎり屋で買っており、あの店を嫌いになることは多分ないのだけれど、値上げがすごい。けれどこのあたりのおにぎり屋では玄米おにぎりの種類がふんだんにあるのもいいし、何より大きい。働いている人たちも感じが良くて好きだ。さっき汗を拭いたのに、食べるとまた体が分かりやすく熱くておもしろかった。映画館はキンキンに冷えているのでちょうどいい。
『罪人たち』は1930年代のアメリカで双子の兄弟が酒とダンスホールが一緒になった店を開こうとしたら吸血鬼がやって来た、というホラーなのだけれど、音楽についてはそこまで詳しくないので記事を読むまでピンとこず、意図を推測しながら観ていた。前半はいわゆる「旅の仲間」を探しに行くのに、後半は吸血鬼とのバトルが繰り広げられ、『スーパーナチュラル』で「吸血鬼にはにんにくも十字架も効かない、有効なのはナタで首を切り落とすことのみ」と学んだ身としてはハラハラして仕方なかった。当時「じゃあ全部それじゃん!」と思ったけれど。監督のライアン・クーグラ―は『フルートベール駅で』の時からもうずっとブレないなと思う。この作品の権利ものちに制作会社のワーナーから監督に返還されるらしい。
どうやら映画を観ている最中に雨が降ったらしく、渋谷の街は色が少し濃くなっている。蒸すけれど気温が低いのは助かる。
6.26(木)最高気温31度 雨のち晴れ
『28年後…』を観に。昨日は吸血鬼、今日はゾンビ映画。『28日後…』は一応見返したけれど、『28週後…』のことはほぼ何も覚えていない。まあでも「ゾンビが走る」「舞台はイギリス」ということだけ分かっていれば大丈夫でしょうと思って行ったら案の定そうだった。結局パンデミックをゾンビ映画にしただけで、戦争が起れば性別的役割分担も顕著になり、PTSDも半端じゃなくキツイよっていう。キャスティングがおもしろかったけれど、これ狙ってたんですかね。
ワンパターンで申し訳ないけれど、今日も近所でおやつと水出しのお茶を買い、図書館に寄って帰宅することにする。なんかもう犬の散歩コースかよってくらい体が覚えちゃってるんだよね。
6.27(金)最高気温32度 くもり
なんとなく調子が悪い。体が重くてだるく、暑いから冷房をつけているのと、水分摂りすぎでむくんでいるのかなと想像して、とりあえずのはとむぎ茶を飲んでなんとか対処しようとする。今週は体重の乱降下も激しく、これが老いなのか否か分からないけれど、「なんか違う」が沢山出てきた。どこから受け入れたらいいのか分からない。とりあえず仕事。
『かたつむりのメモワール』を観に渋谷へ。楽しみにしていたクレイアニメーションは思ったよりシュールでセックスへの言及が多かった。1970年代のオーストラリアが舞台で、双子のグレースとギルバートを出産したことで母は亡くなり、大道芸人の父と3人で暮らしていたが、父が突然死したことで、2人は別々の里親に引き取られて暮らすことになる。2人は手紙のやりとりを続けるが、グレースは性に奔放な里親の元、孤独でかたつむりを集めることに喜びを見出していく。という話。
物語の終盤、グレースが「女の幸せ」を手に入れるのだけれど、それが自分を支配しようとするもので、操作さえもされていたというのが辛かった。「生きていればいいことがある」というのは簡単だけれど、そこに行くまでは平坦な道ではなく、結構しんどい思いをしなければいけない、という話だという印象。キャラクターみんなが可愛くて、グレースの自信の無さには覚えがある。ギルバートもどうか自分らしく生きて欲しいなと切に思う。『ライ麦畑でつかまえて』、私も最近また読んだよ。
6.28(土)最高気温34度 晴れ
「お誕生日おめでとう~」と花束を差し出したらまーちゃんはすごくにこにこした。「これね、スプレーバラっていうんだって」と言ったら「ふつうのばらじゃないの」と聞くので「なんか、1本から小さいお花がたくさん咲いているのを”スプレー”っていうんだって。じゃあこれを花瓶に挿して見てみようか」と言うと、「うん」と小さくうなずく。でもその前に「せいさく」をするらしく、ノートを持って来て、花の絵を描いていた。絵日記みたいなものらしく、日付と天気、今日はどんな日かというのはまーちゃんから聞き取りをして私が書いた。花瓶に挿した花を見て、まーちゃんが「ばらなのに、とげがないの」と聞いてきたけれど、分からなくって「確かにねえ、スプレーだから無いのかな」と2人で首をかしげながら花を眺める。
「おんなのこははなかんむり、おとこのこはちょうねくたい」ということで、まーちゃんと姉の合作の花冠をつけて誕生日パーティー。マンゴーが中に入ったフルーツケーキをみんなで食べて、まーちゃんはにこにこしながら「じいじとばあば」からのプレゼントの図鑑『人体』を「じいじ」と眺めている。「6歳の目標はないの」と聞いたら「ほんをたくさんよむ。おとうさんとおかあさんからのぷれぜんともほんがいいな」と強く宣言。「じゃあカンミちゃんと同じだ。カンミちゃんは子どものころから本が大好きだったんだよ」と姉が言ってくれたので「それなら、今度一緒に図書館行っちゃう?」と言ったら嬉しそうに座りながらぴょんぴょんとしていた。
大人みんなが「お受験」の話をし始めたので、まーちゃんと寝室に避難して秘密基地を作る。作っていたら眠くなってきてしまい、アンパンマンを15分スマホで見せることに。「これが終わったら、カンミちゃん起こしてくれる?」と聞いたらとりあえずウンと答えたけれど聞いてるのかな。さっきは「おじさんにぷれぜんとはほんがいいっていう。アンパンマンのおもちゃとかいらないから!」と高らかに宣言していたけれど、アニメは別腹らしい。ベッドを借りて少しうとうととしていたら義兄が部屋に入って来て見つかり、「じいじとばあば」にお礼を言って一階にお見送りした。
夜はリクエストの回転寿司を食べにみんなで。手をつなぎながら少し歩く。自転車に乗った男の子とお父さんの2人組に追い越され、「いまれんしゅうちゅう」の自転車のことを聞く。「補助輪なし」で頑張っているというので「じゃあ、頑張って乗れるようになってさ、よしおおじさんをびっくりさせよう。おじさんはまーちゃんの年の頃は自転車乗れなくって、みんなの後を走ってついてってたんだよ。おじさんきっと、すごいねって言うよ」と言ったらむふふと笑ってる。行く途中で聴けた話は自転車についてと、まーちゃんの中ではなおきと私と姉が血が繋がっているということが不思議なこと。「かんみちゃん、わたしのおねえさんにしてあげる」と言うので「じゃあ○○ちゃん(姉)もまーちゃんのお姉さんってことになっちゃう。私達、三姉妹だよ」と言ったら「三姉妹」という響きが気に入ったようで、私と姉の間に入って「さんしまいだね!」と連呼していて面白かった。
お寿司屋さんでも当然隣の席。今日はまーちゃんリクエストの細いチェーンに天然石がついているネックレスをしてきたので、それを「きれい」と言っていじっている。「ほうせき?」と言うので「宝石かもね。どうだったかな」と言ったら「いいなあ」と言う。その後色々話をして「カンミちゃんはまーちゃんには愛だけはあげられるからね。ずっと大好きでいれるよ」と何気なく言ったら姉夫婦に刺さったみたいで「まーちゃん、それはすごく尊いことなんだよ。カンミちゃんはお金では買えないものをくれるって言ってるんだから」と力説していた。愛に囲まれているときは、そうじゃないところに放り出されたときの心細さなんて分からないだろうに、変なことを言ってしまったかなと思っていたけれど、とりあえず姉夫婦は喜んでいたので良かった。
姉が「子どもの時、こういう人が近くにいたら」と続けたので、おんなじだ!と思い「やっぱり寂しかった?」と聞いたら「うーん、でも私はめがねのおばあちゃん(曾祖母)と仲良しだったからね。学校終ったらおやつ貰いに行ってたし。あと、長女で良かったんだと思う。この子たちとずっと一緒だって思えたから」と言っていたので「悟りが早い」と返したら、姉曰く「悟りではない」そう。そうしているうちにまーちゃんが青色のゼリーを食べ終え、眠そうにし始めたのでいそげいそげと帰路に着く。
眠かったはずのまーちゃんはなぜか道で「はしって、ままたちをびっくりさせる」と言い、41歳を手をつないだまま走らせた。庭先で「つかれた~」と水筒のお茶を飲んだら「ほしい」というので「苦いお茶だよ」と前置きしてあげる。口を離した後に「こんどからみずにしといて」と言われて爆笑していたら姉夫婦がやってきた。はいはい、かしこまりましたけれど、そういう時はまず「ありがとう」と言いましょう。
6.29(日)最高気温33度 晴れ
昨日着ていた白のワンピースと茶色のパンツを洗濯して干す。午後からのお出かけでそれまでに乾くと踏んで。雑務を色々やり、ボイチャをした。まーちゃんの話をすると「仲良しだね」と言われたり、「まーちゃんがカンミさんをお友達だって思ってるのがいいですね」と言われてうれしい。「いちばんのおともだち」という言葉をもうずっと反芻している。
午後から当事者会へ。初めて行くところで少し緊張したけれど、特に問題なく終わる。途中で「何でもできて悩みもなさそうなのに、なんで来たんですか」と半笑いで言われてしまい、困った。「私は結婚もしたことがあって、結婚したときにいわゆる社会規範で女性が家のことをする、家のことは女が責任もってやるっていうのが”男女平等”に隠れてて全然分からなくて揉めたんです。私達の世代は違っても、上の世代はそうで、無意識に受け継がれていたりする。そういう言葉の裏みたいなのが全然読めなくて本当に困ってて、性被害も受けたことがあるし、そういう話をしたかった。みなさんどうなのかなってずっと思ってた。お笑いも、これが面白いんだろうなっていうロジックは分かっても笑うという行為まで距離があって、結構孤独なんですよ。”みんな”と感じれることが全然違うって思うことがある。それが嫌なんですよ」という旨のことを一気に言ってしまった。質問した人は、単に「今自分が一番気になっている(困っている)こと」を言ったんだろうなと想像できるけれど、多分私の話していること分からないだろうなという印象だった。私は自分のことを「はざま」にいると思っていて、グレーゾーンだというのもそうだし、結構それがしんどい。
帰りに別の人から「あなたのような人に会えてすごくよかった」と言われて本当にうれしくて、2人でベンチで少し話をして帰った。役に立つことに意味を見出しすぎては歪だと思うけれど、でもその時だけ発光したように感じるのはどうしたらいい?