カンミ読書(6.29-7.5)
ウィメンズマーチで「戦争反対、軍事化反対」のフラッグを持ったことをしょっちゅう思い出している。
2026.6.29(月)最高気温26度 曇り時々小雨
雨だし疲れているということもあり、1日自宅にいた。『資本主義はなぜ私たちを幸せにしないのか』を読み終えたけれど、ベースの知識が薄く、後日もう一回読まないといけないなと思う。経済学(になるのか?)は苦手だし、今まで良く生きてきたよなと思えるくらい一般常識を知らないのが自分だ。
お昼に簡単なパスタを作って、もずくもたべた。最近味のついていないもずくを買い置きしており、これを味噌汁に入れたり、そばに入れたり、トマトときゅうりを中華ドレッシングで和えたものに加えたり、とにかく重宝している。
『28年後…白骨の神殿』をU-NEXTのポイントで鑑賞。ゾンビが走り出すことに一役買った、『28日後…』シリーズもこれでようやく終わった!鳥の血液が目に垂れてきて、父親がゾンビ化してしまったり、女はやっぱり慰みもの、ということを描いてきたシリーズがようやく!!なんだかんだシリーズものをちゃんと最後まで見届けるということをしないので、自分はゾンビがすごく好きみたい。ゾンビいいよね。
話しはよくあるゾンビパニックなのだけれど、制作陣にはしっかりと構想と、撮影の計画があり、人が人を血祭りにあげたシーンの後に、美しい島の様子を引きで映したり、と単なるパニック映画では無く楽しめた。『28日後…』で何が何だか分からないロンドンにほっぽり出されたキリアン・マーフィーも観れたし。
6.30(火)最高気温28度 曇りのち晴れ
みなさん、今日は何の日か分かりますか?アインシュタイン記念日?そうだけど違います。マイク・タイソンの誕生日?そうですね、タイソンおめでとう!でも違います。
今日はまーちゃんのお誕生日でーす!!おめでとう、まーちゃん!!!週末に誕生日パーティーをやって、サンリオの乗ったケーキと一緒の写真が姉から送られてきた。(そしてそれをあなぐまさんに見せたら、偶然持っていたサンリオのグッズを「まーちゃんに」とくれた)まーちゃんは7歳になりました。ついこの前まで「ねぎ」のことを「りんご」と言っていたし、単語でしか話せなくて、私の持って行った泉屋のクッキー缶を「かんみちゃん」と呼んでいたまーちゃんがもう7歳…。感動ですね。時の流れは速い。来月お泊りに行く約束をしているのだけれど、翌日は私とまーちゃん2人きりなので、ちょっと不安だったりする。主に体力面だけれど。
世田谷文学館で『やなせたかし展』をやるので姉に聞いたら「アンパンマンはもう卒業した。今一番好きな遊びは公園で鬼ごっこ」という、不安な返事が来たこともここに書いておきます。42歳に鬼ごっこはキツイ。せめてかくれんぼにしてくれ。
お昼に田仲さんと待ち合わせ、国旗損壊罪が本会議を通過する抗議に行く。「12時から本会議が終わるまで(抗議行動をする)」とのことだったけれど「もしかしたら一瞬なんじゃない」と、少し遅れて。13時半ごろに本会議は解散となった。野党は反発し欠席、賛成のはずの参政党、国民民主も欠席。独裁への道をまた一歩進んだ、たいへん屈辱的な場面なので、みなさんぜひ覚えておいて欲しい。
私たちはよれよれになり、電車と徒歩でホットケーキを食べに行く。注文の時に田仲さんが「このお水、すごくおいしいですが、どこのものですか」と聞いたら「レモンとパイナップルを入れています」と教えてくれ、高級さと工夫に感動した。「すごいですね」というと、「パイナップルの芯のところですけれど」と少し気まずそうだったけれど、捨てるはずのところでこんなに美味しい水が!と感動に変わりはない。
口渇で、普段から水飲みだけれど、今回もごくごく飲み、テーブルにあった「ホットケーキの美味しい食べ方」に従い、二段になっているホットケーキをずらし、バターを塗り、また重ね、シロップをかけるということをやった。
7.1(水)最高気温28度 くもり
『マジカル・シークレット・ツアー』を観るため街へ。サービスデーだというのに空いていた。みんなマイケルの映画を観てるのかもしれない。予想の100倍良かったので、配信に来たら是非観て欲しい。
二児の母、和歌子はある日病院に呼び出される。夫が脳梗塞で倒れたのだ。そこで夫の上司から「あなたの夫は横領をして、解雇した。自分たちはすごく迷惑している」と告げられる。寝耳に水で同意したらいいか分からず、家に帰ったら督促状の山で、さらに「入院費用として10万円必要」と病院に告げられる。実家にも夫の家にも頼れない。途方に暮れた和歌子は「シンガポールであることをやれば10万円もらえる」という仕事に飛びつき、子どもと一緒に現地へ。そこで奨学金の返済に追われる研究員、清恵と親からの搾取により、やむにやまれず夜の世界で働く麻由と出会うこととなる。
『エミリー・ザ・クリミナル』という傑作映画があるけれど、非常に似ているなと思ったし、こういう話は世界にありふれているのだなと思った。自分のせいで妻がこんなことをしているのに、素知らぬ顔で責め、話を聞かず、キスで誤魔化そうとする夫と、悔しいほど搾取されている清恵、母親から逃れられない麻由。この映画は倫理観のない人達の構図が逆転していて、最高だった。
斎藤工の役がとてもよかった。私の中で斎藤工ってああいう、のらりくらりとした無自覚なマジョリティが似合うキャラクターなので、もっとやって欲しい。
なにげなく観た映画が最高だった時ほど幸せなことはない。帰りにスーパーで、これでもかというくらいとうもろこしが入ったコロッケを買った。
7.2(木)最高気温24度 雨のち曇り
苦手なことを2つやった。1つは書類を記入して、郵便で出すこと。そして電話をかけること。日焼け止めを塗っただけのてらてらとした顔で外に行くのは久しぶりだった。本当はもう1つやっておきたいことがあったけれど、とりあえず明日へ繰り越し。
7.3(金)最高気温26度 雨のち曇り
雨の気配が残っているけれど、洗濯物を外へ。ここ数日雨ばかりで、部屋の湿度も大変高くなっている。半日風にふかれ、ほとんど乾いた。夜はにわか雨、との予報をチェックして、洗濯物を取り込んだ。
「天皇制に終止符を」の院内集会に田仲さんと行く約束をしていて、待ち合わせとかどうするか聴いていたら、昼間は『アンドリュー・ワイエス展』に行くという。今週2度目の田仲さんだが、「ついて来てもいい」ということなので、一緒に行くことにした。
待ち合わせ場所に先に着き、当日券を買う列に並ぶ。見つけて笑った。2人とも家父長制の墓Tシャツを着ていた。私はグレージュ、田仲さんはグレー。しかも2人ともボトムはストライプ。スニーカー、キャップというリンクコーデになっている。「着てくるかなと思ったけれど」と声もそろう。展示は本当に混んでいて、ロッカーもいっぱいだった。2人とも幸運にも入れられ、身軽になって館内をふらふら。
すごいな。人に興味があるんだろうけれど、肉を感じない描き方をしている作家で、ドアも窓も開いているのに、そこから動く気配がなく、外に出ていくという意思があまり感じれなかった。乾いてから描いていく技法で、髪の、わらの毛羽立ちまで見えるのに、そこにある命が切り分けられているという印象すらある。私と田仲さんはたっぷり褒めながら回遊し、物販で私はポストカード、田仲さんはクリアファイルを買った。
こういう時間が最近なかったので、癒される。蕎麦とアイスクリームを食べたらちょうどいい時間となり、いざ院内集会へ。
少し前に国旗損壊罪に反対する集会に田仲さんと参加し、スピーチをした時に皇室典範に触れた。そうしたら終わった後に「すごくいいスピーチだった。あなたのがいちばんよかった」とわざわざ声をかけてくれた人がいた。そしてその数日後に相模大野であった反戦集会に行ったら、そこでもスピーチすることになり皇室典範に触れたら「もしかして、先日国旗損壊罪の…」と言って声をかけてくれた人がいた。「自分はいなかったけれど、友だちが参加していて、多分あなたたちの話をしてた」とのこと。
「私はふぇみんっていう団体に属しているんだけれど、近々皇室典範に関する声明を出すの。良かったら賛同人にならないか、院内集会もある」と教えてくれていたというのが、今日のここまでの流れ。すごいな、東京は。あっという間に人と出会える。そして、自分は天皇制そのものに反対しているので、このふぇみんとwamの声明が一番しっくりきたものだった。
すでに8割ほど席が埋まっており、田仲さんと別々に座る。リレースピーチが続いて、メモをとる。『部落フェミニズム』の著者の一人、藤岡美恵子さんが「部落民というものは、天皇の対極にいる存在であり、女性運動を語る時に部落は出てこない。差別秩序は優生思想と関係が深い」という内容を話す。
アジア女性資料センターの本山さんが「そもそも維持するのが無理な存在であり、皇室典範を通してm私達庶民の”家族の形”にも手を入れようとしているのでは。家族に関する憲法24条を変えようとしているのではないか。家族の重視は戦後の個人主義と対比で語られている。生活安全保障を詩的責任にしていくのでは。家族と言う単位での”自助”をやっていくのは」という旨をスピーチしていて凍る。沖縄の方で天皇メッセージの話をした人もいた。沖縄は天皇制に並々ならぬ想いがある。第二次世界大戦の時、本土決戦を遅らせるために犠牲になり、4人に1人が亡くなった。それが沖縄だ。
自分は皇室への解像度が本当に低かったんだなと実感した。分かっていたけれど、うまく紐づけられていなかったのが皇室の存在で、彼らの権利を守るためにも皇室は無い方がいい。という気持ちが強くなる。脱天皇制、脱帝国主義。
やるせなさ、怒りから始まった決起集会だったけれど、ウィメンズマーチ以来の人にも会えてうれしかった。近くで両手バイバイをして、後にする。終わった後に参加者の一人に声をかけ、国会議事堂をバックに田仲さんとTシャツ姿を撮影してもらい、持っていたすごろくをお礼に一部あげた。きっとデモとか、現場で会うことがあるね、がんばろうね、と励まし合った。
こういう日は久しぶりだった。議員会館前に人がたくさんいて、この人たちがみんな天皇制に反対しているという事実に励まされる。
7.4(土)最高気温27度 雨
久しぶりのゆっくりした日、と言いたいが、溜まっていた仕事をとにかくやる。
『女を憎めと教わった SNSで拡がるマスキュリズムの闇』を読み終わる。『アドレセンス』が流行った時に一瞬話題になった、「子どもの間でマスキュリズムが流行し、ミソジニーになってしまう」ということを、フランスのジャーナリストが自身の経験を通し書いた本だ。書いていることは難しいことでもないし、文字数が多いわけでもないが、読んでいて気分が悪くなり、何度も何度も閉じながらか読んだ。「思春期特有のマスキュリズムに満ちた理論」には覚えがあるし、あの残酷な教室の空気、におい、酸素の薄ささえも思い出されしんどかった。男性は自分を幸せにするため、本気でマスキュリズムを降ろして欲しいし、フェミニズムに連帯して欲しい。
7.5(日)最高気温27度 くもり
仕事をしていたら宅配がきた。受け取った後にいそいそと支度。院内集会の熱が冷めないうちにwamに行きたかった。電車を乗り継いで慣れない駅へ。途中でパン屋に寄り、明太子フランスへの列を横目に「初めてなんですが、おすすめはありますか」と聞いた。ピーナッツクリームを挟んだパンと、フォカッチャが人気だというので、おみやげと自分の分として、ピーナッツクリームのそれと、フォカッチャサンド、エピパンを買った。ハムとバジルが挟まったフォカッチャサンドを歩きながら食べて、持って来たカフェラテも飲んだ。バジルの爽やかさがいい。
ビルの二階にあるwamは、入る前に慰安婦被害者たちの写真がずらりと並び、白の花が挿してあった。中へ入って受付と簡単な説明を受ける。貰ったチラシの一枚を「私、先日の院内集会に行ったんですが、そこでもらったので」と断ると、顔が明るくなった。「3日のですよね?」と聞かれて「そうですそうです。それがすごく良かったので早めにと思い来ました。お話しされていた方にも、参加して良かったとお伝えください」とお願いした。
wamの中は、小さく展示がしてあったが、読み応えしかない。「文字が多いのでぜひここに座って」といすが置いてあり、座りながら読んだ。性暴力によりコントロールされている軍隊の士気とかストレス。こんなものどうだっていい。子宮を摘出された人が何人かいた。「PTSD」の文字も。日本は戦後、兵士に対してもPTSDに関する治療をしなかったので、当然被害者にもだろう。「セックスなんて仕事ではない」という価値観が今も続く差別の1つであり、当然だけれど繋がっている。
悲しかった。この後友達の本屋さんに行く約束をしていて、また電車に乗る。人に会う用事を取り付けておいて本当に良かった。目の下に落ちたブルーグリーンのマスカラを手で拭うが、なかなか取れない。



